コラム
COLUMN

nonatと岐阜大学医学部附属病院、女性・子供に特化した医療AI基盤モデルの共同研究を開始 ― 妊娠期を第一弾にモニタリング技術を確立、操レディスホスピタルとも連携 ―

nonatと岐阜大学医学部附属病院の共同研究

医療AI基盤モデルの開発を行う株式会社nonat(本社:岐阜県岐阜市、代表取締役:伊藤敬佑氏)は12月22日、東海国立大学機構 岐阜大学医学部附属病院(病院長:秋山治彦氏、産科婦人科学 教授:磯部真倫氏)との共同研究を開始すると発表した。

本研究では、女性・子供に特化したAI基盤モデルの研究開発を進め、医療課題の解決を目指す。また、医療法人セントポーリア 操レディスホスピタル(岐阜市)とも連携し、多施設共同研究として実施する。

■女性・子供領域の医療課題をAIで解決へ

産婦人科や小児科領域では、医療資源の地域偏在やケアの質のばらつきが課題となっている。nonatは、女性・子供に特化したAI基盤モデルを中核技術とし、医療現場の意思決定支援やケアの質向上につながるソリューション開発を進めている。

今回の共同研究の第一弾として「妊娠期」に焦点を当て、AIを活用した妊娠モニタリング技術の確立を目指す。複数施設の臨床データを統合することで、多様な対象者データ(母集団特性)を拡充し、モデルの精度と汎用性を高める狙いだ。

■「岐阜から世界へ」医療DXモデルの発信

岐阜大学医学部附属病院の磯部真倫教授は、「地方だからこそ、女性と子供の医療DXモデルを世界に提示する価値がある」とコメント。飛騨地域などの広域医療圏における課題解決も見据え、実装型研究として推進する意向を示した。

nonatの伊藤敬佑代表も、「臨床現場のリアルな課題と向き合い、イノベーションの効果的な社会実装につなげたい」と抱負を語っている。

■ICTスタートアップリーグ
総務省による「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」を契機に2023年度からスタートした支援プログラムです。
ICTスタートアップリーグは4つの柱でスタートアップの支援を行います。
①研究開発費 / 伴走支援
最大2,000万円の研究開発費を補助金という形で提供されます。また、伴走支援ではリーグメンバーの選考に携わった選考評価委員は、選考後も寄り添い、成長を促進していく。選考評価委員が“絶対に採択したい”と評価した企業については、事業計画に対するアドバイスや成長機会の提供などを評価委員自身が継続的に支援する、まさに“推し活”的な支援体制が構築されています。
②発掘・育成
リーグメンバーの事業成長を促す学びや出会いの場を提供していきます。
また、これから起業を目指す人の発掘も展開し、裾野の拡大を目指します。
③競争&共創
スポーツリーグのようなポジティブな競争の場となっており、スタートアップはともに学び、切磋琢磨しあうなかで、本当に必要とする分の資金(最大2,000万円)を勝ち取っていく仕組みになっています。また選考評価委員によるセッションなど様々な機会を通じてリーグメンバー同士がコラボレーションして事業を拡大していく共創の場も提供しています。
④発信
リーグメンバーの取り組みをメディアと連携して発信します!事業を多くの人に知ってもらうことで、新たなマッチングとチャンスの場が広がることを目指します。

その他のコラム

STARTUP LEAGUEのスタートアップ支援について、詳しくはこちらをご覧ください。