コラム
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東大松尾研発のEQUES、製薬QA向けに複数文書の齟齬を検出するAIツールを提供開始 ― 承認書や製造手順書の不一致をAIが瞬時に特定、レビュー工数を大幅削減 ―

QAI Checker 提供開始

東京大学松尾・岩澤研究室発のスタートアップであり、最先端の機械学習技術の社会実装を進める株式会社EQUES(エクエス、本社:東京都文京区、代表取締役:岸 尚希氏)は2月25日、製薬業界などの品質保証(QA)業務に特化したAIチェックツール「QAI Checker」の提供を開始したと発表した。

本システムは、承認書や製造手順書といった複数の品質保証文書をAIが読み取り、文書間の齟齬を自動的に検出するもの。厳格な品質管理が求められる製薬現場のDXを強力に推進する。

■ヒューマンエラーを網羅的に検出し、エクセルで出力

QAI Checkerの機能イメージ

製薬業界の品質保証業務では、膨大な文書の整合性を人の目で確認する作業に多大な労力が割かれており、見落としなどのヒューマンエラーの防止が課題となっていた。

「QAI Checker」は、数値の相違や工程の抜け漏れ、名称や表現の不一致といった「よくあるエラー」を網羅的に検出する。段落単位で齟齬箇所を明確に特定できるため、担当者はAIが指摘した箇所を確認するだけで済み、レビューにかかる時間を大幅に削減できる。また、検出結果はエクセル形式で一括ダウンロードが可能で、既存の業務フローにも組み込みやすい仕様となっている。

■製薬特化AIソリューションのさらなる拡充へ

EQUESはこれまでも、製薬業界向けAI SaaS「QAI-Generator」や、実務直結型e-learning「AI×DX寺子屋 learning」などを通じて、製薬現場のAI活用を支援してきた。

経済産業省およびNEDOによる「GENIAC」プロジェクトにも採択され、製薬特化の大規模言語モデル(LLM)の開発も進めている同社。「QAI Checker」の投入により、文書作成からチェック・査読に至る一連のQA業務プロセス全体の効率化を後押ししていく構えだ。

■ICTスタートアップリーグ
総務省による「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」を契機に2023年度からスタートした支援プログラムです。
ICTスタートアップリーグは4つの柱でスタートアップの支援を行います。
①研究開発費 / 伴走支援
最大2,000万円の研究開発費を補助金という形で提供されます。また、伴走支援ではリーグメンバーの選考に携わった選考評価委員は、選考後も寄り添い、成長を促進していく。選考評価委員が“絶対に採択したい”と評価した企業については、事業計画に対するアドバイスや成長機会の提供などを評価委員自身が継続的に支援する、まさに“推し活”的な支援体制が構築されています。
②発掘・育成
リーグメンバーの事業成長を促す学びや出会いの場を提供していきます。
また、これから起業を目指す人の発掘も展開し、裾野の拡大を目指します。
③競争&共創
スポーツリーグのようなポジティブな競争の場となっており、スタートアップはともに学び、切磋琢磨しあうなかで、本当に必要とする分の資金(最大2,000万円)を勝ち取っていく仕組みになっています。また選考評価委員によるセッションなど様々な機会を通じてリーグメンバー同士がコラボレーションして事業を拡大していく共創の場も提供しています。
④発信
リーグメンバーの取り組みをメディアと連携して発信します!事業を多くの人に知ってもらうことで、新たなマッチングとチャンスの場が広がることを目指します。

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