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輝翠TECH、自律走行AIロボット「Adam」がオーストラリア市場へ進出 ― 独自の不整地走行技術と草刈りアタッチメントが高評価、オセアニア地域初導入 ―

Adam オーストラリア展開決定

AIアグロボットを開発する輝翠株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役:ブルーム・タミル氏)は12月24日、自律走行AIロボット「Adam(アダム)」のオーストラリア市場への導入が決定したと発表した。

同社にとって、オセアニア地域での導入は今回が初の事例となる。今回の導入は、現地での課題となっている草刈り作業の自動化を主目的としている。

■不整地の果樹園でも安定走行、特許技術が強み

オーストラリアの果樹園(洋梨、ぶどう、柑橘類など)は、土壌に凹凸やぬかるみが多く、ロボットにとって過酷な走行環境にある。

輝翠が開発し特許を取得している独自のサスペンションおよびステアリングシステムは、こうした不整地でも高い走行安定性を発揮する。これまで現地で試験的に検討されてきた他社製ロボットと比較してもその性能が高く評価され、今回の採用に至ったという。

■アタッチメント交換で多機能化を実現

今回評価された「草刈りアタッチメント」は、電動駆動の3枚ブレードと3基の独立モーターを備え、Adam本体への着脱も容易な設計となっている。

同社は現在、農薬散布用アタッチメントの開発も進めており、作業目的に応じて機能を拡張できる点を「Adam」の大きな強みとしている。今後も国内外での技術開発と現場導入を加速させ、農業自動化に貢献していく方針だ。

■ICTスタートアップリーグ
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②発掘・育成
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また、これから起業を目指す人の発掘も展開し、裾野の拡大を目指します。
③競争&共創
スポーツリーグのようなポジティブな競争の場となっており、スタートアップはともに学び、切磋琢磨しあうなかで、本当に必要とする分の資金(最大2,000万円)を勝ち取っていく仕組みになっています。また選考評価委員によるセッションなど様々な機会を通じてリーグメンバー同士がコラボレーションして事業を拡大していく共創の場も提供しています。
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