コラム
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高専を軸とする3社がグループ化、「プロッセルホールディングス」を設立 ― 経営基盤を強化し「高専経済圏」の形成を推進 ―

株式会社プロッセル(本社:新潟県新潟市)、株式会社越後鐡工所(本社:新潟県長岡市)、株式会社プロッセルテクノロジーズ(新潟県長岡市)の3社は11月14日、2025年11月5日付で新たに設立された「株式会社プロッセルホールディングス」(本社:新潟県新潟市、代表取締役CEO:横山和輝氏)の完全子会社となったことを発表した。

今回の組織再編は、グループ経営基盤を強化し、ビジョンである「高専人を幸せに。そしてその周りの人へ。」の実現に向けた持続的成長を目指すものだ。

■組織再編の目的と新体制

プロッセルホールディングス グループ体制

これまでプロッセルは、高専生向けキャリアパートナー事業や、高専出身エンジニアと連携したソフトウェア開発事業、越後鐡工所のM&Aによるハードウェア事業など、事業領域を拡大してきた。

事業領域の拡大に対応し、経営資源の最適配分と意思決定の迅速化を図るため、ホールディングス体制へ移行。ソフトウェア開発事業は「株式会社プロッセルテクノロジーズ」として新設し、ホールディングスの子会社として立ち上げた。

今後はキャリア・教育・テクノロジー・ものづくりの各領域を横断的に連携させ、「高専経済圏」の形成をさらに推進するとしている。

■「恩送りの循環」を加速させる

株式会社プロッセルホールディングス 代表取締役CEO 横山和輝氏

代表取締役CEOの横山和輝氏(長岡高専出身)は、「高専という共通点でつながる多くの仲間に支えられてきた」とコメント。

「今回の組織再編は、さらなる成長へのステップ。グループ各社が専門性を高め、強みを掛け合わせることで、これまで以上に高専出身者が挑戦しやすい環境を提供し続けたい」とし、「『恩送りの循環』を加速させながら、高専人が日本経済を牽引する未来をつくっていきたい」と述べている。

■グループ企業概要

グループ企業概要

プロッセルホールディングスは、高専発企業のロールアップと新規事業創出を推進し、以下のグループ企業間でシナジーを最大化する。

  • 株式会社プロッセル:高専人を対象にしたキャリアパートナー事業を展開
  • 株式会社越後鐡工所:ハードウェア開発や推し活グッズの特注製造事業を展開
  • 株式会社プロッセルテクノロジーズ:高専出身エンジニアと連携したソフトウェア開発事業

■ICTスタートアップリーグ
総務省による「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」を契機に2023年度からスタートした支援プログラムです。
ICTスタートアップリーグは4つの柱でスタートアップの支援を行います。
①研究開発費 / 伴走支援
最大2,000万円の研究開発費を補助金という形で提供されます。また、伴走支援ではリーグメンバーの選考に携わった選考評価委員は、選考後も寄り添い、成長を促進していく。選考評価委員が“絶対に採択したい”と評価した企業については、事業計画に対するアドバイスや成長機会の提供などを評価委員自身が継続的に支援する、まさに“推し活”的な支援体制が構築されています。
②発掘・育成
リーグメンバーの事業成長を促す学びや出会いの場を提供していきます。
また、これから起業を目指す人の発掘も展開し、裾野の拡大を目指します。
③競争&共創
スポーツリーグのようなポジティブな競争の場となっており、スタートアップはともに学び、切磋琢磨しあうなかで、本当に必要とする分の資金(最大2,000万円)を勝ち取っていく仕組みになっています。また選考評価委員によるセッションなど様々な機会を通じてリーグメンバー同士がコラボレーションして事業を拡大していく共創の場も提供しています。
④発信
リーグメンバーの取り組みをメディアと連携して発信します!事業を多くの人に知ってもらうことで、新たなマッチングとチャンスの場が広がることを目指します。

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