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AI辞書&単語帳アプリ「DiQt」、東京外大専攻28言語の“入門単語帳”をリリース ― 産学連携の知見を活かし、約1200語を全ユーザーに提供 ―

AI辞書&単語帳アプリ DiQt

AI辞書&単語帳アプリ「DiQt(ディクト)」を運営する株式会社BooQs(本社:埼玉県入間市、代表取締役:相川真司氏)は11月5日、東京外国語大学の専攻28言語に対応した入門レベルの単語帳(約1,200語)および例文問題集を公開したと発表した。

これにより、DiQtの全ユーザーが、英語、中国語、ポーランド語、ウルドゥー語、アラビア語などを含む28言語の“学習の土台”となる語彙や例文を短期間で定着させることが可能になる。

■東京外国語大学との連携を背景に開発

DiQt 28言語の入門単語帳

「DiQt」は、“語彙を忘れない”ための仕組みを備えたAI辞書&単語帳アプリ。2024年には東京外国語大学(TUFS)に導入され、産学連携の一環として学生や関係者に無償で利用提供されている。

同社によると、従来は教材が英語のみだったが、学生から「専攻言語の単語帳が欲しい」との要望が多く寄せられていたという。

そこで、同社が持つ辞書データと生成AI技術を駆使し、28言語の入門レベル語彙リスト(約1200語)を作成。これを基に単語帳や例文問題集として教材化し、今回全ユーザーへの提供に至った。

■ICTスタートアップリーグ採択の「DiQt」

DiQt 学習画面イメージ

教材は、単語の選択問題や例文のフラッシュカード問題など4種類が用意され、すべて音声発音に対応しており、リスニング強化にも役立つとしている。

「DiQt」は、生成AIとユーザー参加型編集(CGM)を組み合わせて多言語辞書を構築しており、この取り組みが評価され、2023年には総務省の「ICTスタートアップリーグ」に採択されている。

■今後の展望

今後は、入門レベルにとどまらず、各言語の中級・上級レベルの語彙リストと教材も順次拡充していく予定だという。

「DiQt」はWebアプリのほか、iOS、Android、ブラウザ拡張機能で提供されている。

■ICTスタートアップリーグ
総務省による「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」を契機に2023年度からスタートした支援プログラムです。
ICTスタートアップリーグは4つの柱でスタートアップの支援を行います。
①研究開発費 / 伴走支援
最大2,000万円の研究開発費を補助金という形で提供されます。また、伴走支援ではリーグメンバーの選考に携わった選考評価委員は、選考後も寄り添い、成長を促進していく。選考評価委員が“絶対に採択したい”と評価した企業については、事業計画に対するアドバイスや成長機会の提供などを評価委員自身が継続的に支援する、まさに“推し活”的な支援体制が構築されています。
②発掘・育成
リーグメンバーの事業成長を促す学びや出会いの場を提供していきます。
また、これから起業を目指す人の発掘も展開し、裾野の拡大を目指します。
③競争&共創
スポーツリーグのようなポジティブな競争の場となっており、スタートアップはともに学び、切磋琢磨しあうなかで、本当に必要とする分の資金(最大2,000万円)を勝ち取っていく仕組みになっています。また選考評価委員によるセッションなど様々な機会を通じてリーグメンバー同士がコラボレーションして事業を拡大していく共創の場も提供しています。
④発信
リーグメンバーの取り組みをメディアと連携して発信します!事業を多くの人に知ってもらうことで、新たなマッチングとチャンスの場が広がることを目指します。

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