(宮城県・栗原市)
株式会社 築(KIZUKI)は、3Dコンクリートプリンティング技術を活用し、建設現場の生産性と安全性を革新するスタートアップです。日本で初めて二階建て住宅の3Dプリント施工に成功し、材料開発・設計・ロボット制御を一体化した独自の施工システムを確立しました。人手不足や工期の長期化、建設廃材といった社会課題の解決を目指し、住宅・公共施設・防災構造物など幅広い分野での実装を進めています。「一歩先を築く」を合言葉に事業を進めております。
株式会社 築(KIZUKI)は、3Dコンクリートプリンティング技術を核とした「自動施工型建設システム」の研究開発に取り組んでいます。建設現場の人手不足や長工期、施工精度の課題を解決するため、ロボット制御・材料開発・設計データ連携を統合したICT基盤を構築中です。産学連携による実証を通じて、施工データの標準化と品質トレーサビリティの確立を目指し、持続可能で安全な建設プロセスの実現に挑戦しています。
代表者 |
![]() 2000年にシステム会社を立ち上げ、IT分野での企画や運営に携わってきました。 その後、鍼灸師として東洋医学を学び、人や社会を「整える力」に関心を持つようになりました。 現在は3Dコンクリートプリンティングという新しい技術に惹かれ、建設の形そのものを変える挑戦をしています。 この事業を始めてからは、玉掛け、フォークリフト、4tクレーン、高所作業車、ハーネス講習、第二種電気工事士などの資格を取得し、誰よりも現場で経験を重ねてきました。 |
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主な実績 | 2025年 11月 2階建3DCP住宅完成、販売完了 |
子供の頃の夢 | 子どもの頃は、肩書きに縛られず世界中で人を救える医者になりたかったです。 技術があれば「〇〇の誰か」ではなく、「私自身」として生きられる——そんな生き方に強く憧れていました。 |
影響を受けたヒト、モノ、コト | 鍼灸師として学んだ東洋医学の「調和」「循環」「気づき」という考え方が、今の事業の根底にあります。 建築も人体と同じで、部分ではなく全体のバランスで成り立つもの。 私は“一人勝ち”を目指すのではなく、それぞれの専門家や職人、技術との調和を大切にしています。 新しい技術だけでなく、長年培われた知恵や手仕事とも融合しながら、無理なく続く形をつくること。 持続可能な建設とは、競うことではなく、整えること。 そんな「調和から生まれる強さ」を、東洋医学の学びから事業に生かしています。 |
起業したきっかけ、成し遂げたい目標、創りたい世界 | 建設業界の経験は長くありませんが、この分野には人手不足や長工期、安全性など、解決すべき課題が多くあると感じていました。そんな中で出会ったのが、3Dコンクリートプリンティングというディープテックです。初めてその技術を目にしたとき、「これが未来だ」と直感しました。これなら建設のあり方そのものを変えられるかもしれない——そう思い、起業を決意しました。 私は代表という立場でありながら、誰よりも現場で機械を動かし、失敗と学びを重ねてきました。実践を通して得た経験は、何よりの財産です。とくに二階建て住宅という最も難易度の高いプロジェクトに挑戦したのは、そこを乗り越えれば他の建築物にも応用できると考えたからです。 私が目指すのは、人とテクノロジーが調和し、性別や年齢、人種を問わず多様な人が活躍できる建設業界です。最新技術と伝統技術を融合させ、互いを尊重し合う“調和のものづくり”を実現したい。 人と技術が共に成長し続ける未来を築いていきます。 |
会社名 | 株式会社 築 |
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代表者名 | 五十嵐 理香 |
住所 | 宮城県栗原市築館上高森53−1 |
公式サイト、SNS |
公式サイト |
設立日 | 2023年9月8日 |
受賞歴 | 2025年2月 Miyagipitchにて特別賞受賞 |
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