(静岡県・浜松市)
茶園を活用した企業向けサステナビリティ向上サービスを展開しています。提供する「ChaaS(茶畑 as a Service)」は、社内で利用する飲料を切り替えるだけで導入でき、企業の飲料需要によって守られた有機栽培茶園にセンサーやアプリを設置し、温室効果ガス削減などの環境効果を可視化します。専用ダッシュボードを通じてその価値を確認でき、環境配慮型の茶飲料とあわせて利用することが可能です。日常の「飲む」という行為がそのまま環境貢献につながり、実感を持ちながらサステナビリティ対応を推進できる仕組みです。
本事業では、現状の「温室効果ガス可視化システム」のデータ処理基盤を強化し、茶園の生物多様性への効果など、茶園が持つ環境価値を定量化してサービス化することを目指します。
当社は、茶園に IoTセンサーを設置し、土壌環境を測定するとともに、土壌環境の変化と生物多様性の関係を明らかにします。さらに、これら生物多様性への影響を企業が活用できる形に整備し、環境価値として可視化するサービスとして提供します。具体的な取り組みは以下の通りです。
・IoTセンサーによる有機茶園の土壌特性の把握と計測手法の設計・検証
・IoTセンサーによる生物多様性への効果測定と可視化
・得られた環境価値データを基にした企業向けサービスの展開
代表者 |
![]() 代表取締役の青木大輔は、静岡で300年続く茶農家の家系に生まれました。大学院修了後は大手通信建設会社の持株会社にてIR業務を担当し、ESG投資家対応や資本政策を経験。さらにグループ会社に出向し、再生可能エネルギーやデータセンターへの投資事業に携わり、環境と経済を両立させる仕組みづくりを実務として学びました。その後、海外で経営学と会計学を修め、これらの経験を基盤に伝統ある茶産業を持続可能な形で次世代につなぐべくBlue Farmを創業しました。 |
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主な実績 | 2025年 ・総務省「ICTスタートアップリーグ」採択 ・島田掛川信用金庫「SKスタートアップ補助金」採択 ・藤枝市「ふじえだイノベーションスタジアム2024」準グランプリ受賞 2024年 ・菊川市「菊川チャレンジビジネスコンテスト」優秀賞受賞 ・浜松市「新事業挑戦事業費補助事業」採択 ・静岡県「経営革新計画承認企業」認定 ・三島市「SHOGUN PITCH2024—冬の陣—」優秀賞受賞 ・浜松市「HSI(Hamamatsu Startup Incubator 2023)」最優秀賞受賞 2023年 ・経済産業省「J-StarX 地域起業家コース上級プログラム」採択 ・浜松市「HSI(Hamamatsu Startup Incubator 2023)」採択 ・中小機構「FASTAR第7期DEMO DAY」NTTドコモベンチャーズ賞受賞 2022年 ・浜松市「浜松アクセラレーター2022」採択 ・ジェトロ「Startup City Acceleration Program(Techstars)」採択 ・中小機構「FASTAR第7期」採択 2021年 ・静岡産業振興協会「令和4年度地域課題に係る産学共同研究委託事業」採択 ・経済産業省「出向起業等創出支援事業」採択 |
子供の頃の夢 | 代々続く茶農家に生まれ、祖父が茶の手もみ文化を無形文化財として後世に残した姿を見てきた私にとって、茶業を未来へつなぐことは“夢”ではなく、生まれながらにして背負った“使命”でした。 |
影響を受けたヒト、モノ、コト | ヒト「茶の手もみ無形文化財保持者であった祖父・青木勝雄」 モノ「数百年にわたり受け継がれてきたが、耕作放棄で荒廃が進む茶畑」 コト「TCFD・CDPに象徴されるサステナビリティ情報開示の義務化」 |
起業したきっかけ、成し遂げたい目標、創りたい世界 | 山間地の茶畑は、この10年で半減し、今後5年で9割が失われるとも予測されています。茶業を受け継いできた家に生まれた私は、この現実を前に、茶業を未来につなぐことを使命とし、起業を決意しました。一方で世界では、ESG投資やサステナビリティへの関心が急速に高まり、企業はTCFDやCDPといった情報開示への対応を迫られています。衰退する伝統産業と、環境価値を求める社会のニーズ。このギャップこそが、私が挑戦を始めた理由です。 私が目指すのは、茶畑を「環境価値を生む資産」として再定義することです。価値を失った茶畑は淘汰されるべきですが、環境価値の高い茶畑を必要とする企業や消費者は存在しており、その声は高まっています。私は、茶畑のCO?削減や生物多様性保全の効果をデータで可視化し、企業の開示や投資家評価に直結させるChaaS(茶畑 as a Service)を構築しました。この仕組みによって茶業を再生させるとともに、企業の価値向上や社会全体の持続可能性にも貢献したいと考えています。 地球に良いと言わなくてもよい社会をつくりたい。今は多くの消費や活動が将来に負荷をかけているため、『環境に良い』『社会に良い』と強調されます。しかし本来は、日常の消費や企業の行動が自然に未来を支え、信頼や価値向上にもつながるべきです。茶畑から始まるこのモデルを通じて、そんな社会を世界に広げたいと考えています。 |
会社名 | Blue Farm株式会社 |
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代表者名 | 青木 大輔 |
住所 | 静岡県浜松市中央区鍛冶町100-1 ザザシティ浜松 中央館B1F |
公式サイト、SNS |
公式サイト @BlueFarm_pr | X (Twitter) |
設立日 | 2021年7月12日 |
受賞歴 |
2025年 ・総務省「ICTスタートアップリーグ」採択 ・島田掛川信用金庫「SKスタートアップ補助金」採択 ・藤枝市「ふじえだイノベーションスタジアム2024」準グランプリ受賞 2024年 ・菊川市「菊川チャレンジビジネスコンテスト」優秀賞受賞 ・静岡県「経営革新計画承認企業」認定 ・三島市「SHOGUN PITCH2024—冬の陣—」優秀賞受賞 ・浜松市「HSI(Hamamatsu Startup Incubator 2023)」最優秀賞受賞 2023年 ・経済産業省「J-StarX 地域起業家コース上級プログラム」採択 ・浜松市「HSI(Hamamatsu Startup Incubator 2023)」採択 ・中小機構「FASTAR第7期DEMO DAY」NTTドコモベンチャーズ賞受賞 2022年 ・浜松市「浜松アクセラレーター2022」採択 ・ジェトロ「Startup City Acceleration Program(Techstars)」採択 ・中小機構「FASTAR第7期」採択 2021年 ・静岡産業振興協会「令和4年度地域課題に係る産学共同研究委託事業」採択 ・経済産業省「出向起業等創出支援事業」採択 |
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