川治 徹真 2025

(京都府・京都市)

我々はこれまでに,ウェアラブルセンサで取得した僅か30拍のR-R間隔(RRI)データ(約30秒)のみから,心拍変動(HRV)解析技術と機械学習を用いて,AFの有無のみならず,AFのリスクとなる頻発する期外収縮を自動で検出するAIシステムのプロトタイプ(次ページ)を開発した. 本AIシステムでは,AF,期外収縮,正常のいずれかを判断でき,スマートフォンアプリ上で結果を即時に確認できる.これまでスマートウォッチではAFの有無しか判定できなかったが,AFが隠れている可能性を示唆する期外収縮を評価することで,ごく短時間の装着負担で適切にAFを検出できる.

川治 徹真が目指すイノベーション
INNOVATION

心房細動モニタリングAIシステム

我々はこれまでに,ウェアラブルセンサで取得した30拍のR-R間隔(RRI)データ(約30秒)のみから,機械学習を用いてAFの有無のみならず,AFのリスクとなりうる頻発する期外収縮を自動で検出するAIシステムのプロトタイプを開発した.本事業では,ウェアラブルセンサとして豊田通商株式会社のロータスハート(クラスII)を採用し実用化をすすめる.

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代表者紹介
REPRESENTATIVE

代表者 画像 川治 徹真
2010年 3月 京都大学 医学部 医学科 卒業
2019年 9月 博士号(医学:京都大学大学院医学研究科循環器内科学)取得
現在は、三菱京都病院 心臓内科 担当医長・不整脈班チーフとして, 不整脈診療に従事するとともに, 京都大学大学院医学研究科 循環器内科学 客員研究員, 京都大学大学院情報学研究科 情報学専攻 研究員として臨床研究を継続し, 数々の研究費を獲得
定期的に海外論文を執筆しており、First author/Corresponding authorとしては50編をこえる.
受賞歴も多数あり, 代表的なものとしては, 2016年 第14回京都心血管フォーラム 研究発表の部 最優秀賞, 2020年 第84回日本循環器学会学術集会 第7回循環器イメージング賞 優秀賞, 2021年 第67回日本不整脈心電学会学術大会 第26回日本不整脈心電学会 学術奨励賞優秀賞, 2023年 第3回日本不整脈心電学会 近畿支部地方会 優秀演題賞などがある.
これまで不整脈診療・臨床研究を中心に行ってきたが, 不整脈診療の中で相手にすることが多い高齢者に対しても優しいウェアラブルデバイスが求められていると感じており、企業を志している.
今回のSaMDは特許としてCTOの藤原とは出願中:PCT/JP2023/012844(基礎出願:特願2022-077509,R4年5月10日出願): Fujiwara K, Kawaji T, Saeda S, Yamakawa T, Kato M, Yokomatsu T, Miki S. IoT-based atrial fibrillation screening system, development and prospective study. IEEE Internet Things J. 2025 in press
主な実績 2013年 第11回 京都心血管フォーラム 症例報告の部 最優秀賞
2014年 第117回 日本循環器内科学会近畿地方会 YIAセッション 優秀演題賞
2015年 第119回 日本循環器内科学会近畿地方会 YIAセッション 優秀演題賞
2016年 第14回 京都心血管フォーラム 研究発表の部 最優秀賞
2019年 第38回 京滋奈良ハートリズム研究会 最優秀演題賞
2020年 第84回 日本循環器学会学術集会 第7回循環器イメージング賞 優秀賞
2021年 第67回 日本不整脈心電学会学術大会 第26回日本不整脈心電学会 学術奨励賞 優秀賞
2023年 第3回 日本不整脈心電学会 近畿支部地方会 優秀演題賞
2024年 第44回 京滋奈良ハートリズム研究会 優秀演題賞
2025年 第89回 日本循環器学会学術集会 第42回 YIA(Clinical Research部門) 優秀賞

基本情報
BASIC
INFORMATION

代表者名 川治 徹真
住所 京都府京都市西京区桂御所町1番地 三菱京都病院
設立日 2017年4月1日

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