(東京都・渋谷区)
株式会社KENCOPAは、建設業界に深い縁を持つメンバーと最先端のAI知見を有するメンバーが、「世界 “最高”品質の日本インフラ“再興”の一助に」という経営理念を掲げ創業した、建設AIスタートアップです。 人手不足の深刻化や技術継承の断絶・働き方改革への対応といった建設業界の課題に、本質的な解決策を届けたい。我々は徹底した現場主義を貫き、建築・土木分野の省人化AIシステムの開発に取り組んでいます。KENCOPAが開発するAIエージェントは、自然言語での指示を理解し、煩雑な書類作成などの施工管理業務を自律的に遂行することで、技術者たちの働き方を根本から変えていきます。現場の実態に根ざした視点でテクノロジーを活用し、持続可能な建設現場の実現を目指します。
弊社は、大きく2つの製品を現在開発しております。1つ目は、「Kencopa工程AIエージェント」です。設計図書を読取り、最短15分で全体工程表を対話生成します。昨今の工程管理においては、1. 若手・中堅の現場監督の全体工程表を作成するのが大変、2. 過去工程や歩掛が知見として蓄積されておらず技術継承ができない、3. 概算のタイミングで営業が工程を作成したいが現場経験がなく作成が難しいといった課題が挙げられています。Kencopa工程AIエージェントは、会社独自の工程や歩掛を学習し、設計図書をアップロードするだけで複数プランをAIがご提案、また、システム上で、全体工程表、実施工程の作成、会社のフォーマットに合わせた自由自在な出力などの機能をご提供し、数週間かかる作業を最短15分で作成し、現場の省人化、技術継承、若手・中堅の成長速度の加速など建設現場に大きく貢献する画期的なソリューションになります。現在多くのゼネコン様にご要望頂き、順次トライアルを実施しています。 2つ目は、「Kencopa建設AIエージェント」です。こちらは、LLMとデータベースを統合し自然言語での指示を自動でクエリに変換することで、ユーザー側での既存システムを維持しつつデータの動的活用を実現します。つまり自然言語による指示を理解して複数のソフトウェアを横断的に操作し、日々の施工管理業務を自律的に遂行することを可能にします。Kencopaを活用することで、現場技術者は日中の空き時間を活用してAIに書類作成などの事務作業を自然言語で依頼でき、煩雑な内業から解放されます。その結果、事務所に戻ってからの残業をなくし、現場からの直帰を実現します。GUI操作の自動化や補助を行う「LLM Brained Agent」の研究開発なども進め、従来のSaaSに対するメタ的なポジション確立を目指します。
| 代表者 |
安村 荘佑福岡県北九州市で生まれ育ち、幼少期からバスケットボールに明け暮れる日々を過ごす。小学6年時には全国大会で優勝するも、中学時代に骨折でプロの夢に挫折。高校時代はバスケに励みながら東京大学に進学し、卒業後はマッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルタントとして経験を積む。製造業や建設業のDX支援を通じて、日本のインフラを支える現場の課題を痛感。この経験が自らの人生を賭けて建設業界に貢献したいという強い想いとなり、KENCOPAの創業を決意、今に至る。 |
|---|---|
| 主な実績 | 2025年8月 シードラウンドにて2億円の資金調達を実施 2025年7月 トライアングルエヒメ2.0「全国共創拠点連携枠」に採択 2025年7月 総務省「ICTスタートアップリーグ」に採択 2025年3月 関西スタートアップインキュベーションプログラム「起動」第3期に採択 |
| 子供の頃の夢 | 小学6年時にバスケットボール全国大会で優勝し、プロ選手になる夢を漠然と描く。しかし中学時代に県選抜落選や八村塁選手との対戦を経験し、プロの道の厳しさを痛感。バスケ人生に区切りをつけるきっかけとなった。 |
| 影響を受けたヒト、モノ、コト | ヒト「共同創業者中田の祖父」「稲盛和夫」「八村塁」 モノ「生成AI」 コト「大手ゼネコンでのコンサル経験」 |
| 起業したきっかけ、成し遂げたい目標、創りたい世界 | 起業を志したきっかけ マッキンゼーでのコンサルタント時代、製造業や建設業といったB2B領域のDX支援に携わりました。日本のインフラを支える現場の素晴らしさに触れる一方、業界全体の閉塞感や旧態依然とした慣習を痛感。特に、ゼネコンでのDX推進プロジェクトでは、長年培われた熟練技術の英知に感銘を受けながらも、その担い手が激減する現状に強い危機感を覚えました。また、実際に建設現場で共同生活を送る中で「現場の労働があまりにも大変すぎる」という現実を肌で感じたことも大きな契機となり、このままでは日本の建設業は維持できなくなるのではないかという危機感と自らの人生を賭けてでもこの業界に貢献したいという覚悟が、起業を決意する決定的なきっかけとなりました。 成し遂げたい目標と創造したい世界 現在の建設業界は、高度経済成長期にインフラを支えた熟練技術者が引退を迎え、担い手が激減しています。私たちは、AIを活用した技術継承を業界全体で促し、これまでにない付加価値提供の実現に向けて取り組んでいます。その第一歩として、AIエージェント「Kencopa」を開発し、煩雑な書類作成などの施工管理業務を自動化・自律化させ、現場の働き方を根本から変革。これにより、若手技術者が本来の業務に専念できる環境を整え、業界の魅力を再興させたいと考えています。将来的には、施工管理の自律化はもちろん、施工そのものの自律化も視野に入れ、国内での事業確立に留まらずグローバルで存在感を示せるサービスを見据えています。日本の建設業・インフラが再び世界に誇れる「最高」の品質を取り戻し、未来に繋がる力強い産業となる。そんな世界を、AIと現場の共創によって実現させていきます。 |
株式会社KENCOPAも参加するSTARTUP LEAGUE。
そのスタートアップ支援について、詳しくはこちらをご覧ください。