thermalAI 2025

(京都府・京都市)

熱を正しく計測して可視化し、熱を制御・利活用する新しい熱マネジメント事業の立ち上げを進めている京都大学発のスタートアップです。世界No.1を自負するナノ・マイクロレベルの材料の熱伝導率を正確に計測できる熱計測技術をコア技術として、従来は大手企業からの依頼で熱計測の受託研究を主として実施してきました。しかし、半導体分野を筆頭に熱課題が深刻化する中で、熱計測だけにとどまらず、熱を制御し利活用する画期的な「熱リザバーコンピューティング技術」を社会実装することを目指し、排熱ロスと計算ロスという2つの社会課題を同時に解くソリューションを提供し、AI・IoT化社会に貢献することをミッションとしています。

新着情報
NEW INFORMATION

thermalAIが目指すイノベーション
INNOVATION

熱リザバーコンピューティングで実現する高速かつ超省エネなエッジAI開発

我々は捨てられてきた熱(排熱)を「AIの計算資源」に変えることで、熱そのものを物理リザバーに転用する技術を開発した。熱リザバーコンピューティング(TRC)では熱拡散のダイナミクスをそのまま時系列特徴量として活用することで、従来は捨てていた熱(排熱)が「計算資源」と役割転換する。TRCの製品実装においては、正確な熱計測に基づく熱診断、そして熱設計が非常に重要な要素となる。当該熱診断及び熱設計はAIを活用したシミュレーションによる解析が必要となり、本事業期間内においてはTRCの小型化開発及び評価をするためのシミュレーションソフト開発を実施する。

この技術を知ってもらう

代表者紹介
REPRESENTATIVE

代表者 画像 笠松 貴之
新卒からスタートアップに関与すること15年以上。大学卒業後、公認会計士としてスタートアップのIPOを外部から約10年支援。その後、スタートアップの内部で事業成長に貢献したいと考え、シード期のITスタートアップにて管理と事業の両面を責任者として牽引。現在は東大発スタートアップのIPOを支援しつつ、自身でのディープテックスタートアップ立ち上げを目指して東大IPCにてEIR(客員起業家)として活動中。
主な実績 2025年ICTスタートアップリーグ参加
2025年NEP開拓コースに採択
子供の頃の夢 マレーシアやロシアなど世界中で働く父の背中や、衣料品店を自身で営む祖父の姿を見て育ったため、将来はグローバルに活躍し自身でビジネスを立ち上げられる経営者になりたいと子どもながらに夢を描いていました。
影響を受けたヒト、モノ、コト ヒト「高岡淳二」
コト「子供の誕生」
起業したきっかけ、成し遂げたい目標、創りたい世界 【起業を志すきっかけ】
新卒時から起業をいつかはしたいと考えていましたが、自身で起業するネタや経験がなかったことからまずは経営者の近くで働くことができる環境と考え、公認会計士となりスタートアップのIPO支援を外部専門家として実施することからキャリアを始めました。担当するクライアントが事業を成長させながらIPOを実現する姿を支援していく中で、自身もスタートアップの内部で事業成長を実現したいと考えスタートアップに転身し管理と事業の両面を責任者として牽引し、M&Aエグジット及びPMIを経験しました。ビジネスの経験が貯まってきたものの事業化のネタがなくもやもやしている際に、東大IPCにてEIRという制度を知り、また大学発のディープテックスタートアップという唯一無二の技術で事業を立ち上げることにロマンを感じ、ディープテックスタートアップの起業を志しました。
【成し遂げたい目標と創りたい世界】
まず直近としては大学発スタートアップの立ち上げからグローバルでの事業成長を、まずは自身で成し遂げたいと考えています。世の中にない技術で市場を創っていくため非常に難しいですが、廣谷先生と成し遂げていきたいです。そして中長期的には、EIR活動をする中で様々な日本国内の大学に眠っている技術のポテンシャルの高さやユニークさを感じたため、大学発の技術がより世の中に認知され社会実装が推進されるようなエコシステムの実現に貢献できたらと考えています。

基本情報
BASIC
INFORMATION

グループ名 thermalAI
代表者名 笠松 貴之
住所 京都市西京区京都大学桂C3棟c2S14室
設立日 2024年3月

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