（東京都・港区）
ブロックチェーンは量子コンピュータに対して最も脆弱なシステムの一つです。実際、ビットコインの25％は量子コンピュータによるハッキングからすでに防御が不可能になっています。また、エネルギー消費も大きな問題です。40億世帯分の電力がビットコインのために消費されています。これらの問題を我々は量子ブロックチェーン技術により解決します。 量子ブロックチェーンとは、既存のブロックチェーンの大部分をそのまま活用し、暗号生成部分のみを量子コンピュータで動かすブロックチェーンのことです。これにより量子コンピュータによるハッキングリスクがなく、消費電力量が0.1％以下のブロックチェーンを実現します。我々はこの量子ブロックチェーンをエンジンに据えた、量子耐性のあるブロックチェーンエコシステムを構築します。
下記3つのサービスの研究開発を行う
・ウォレット：量子耐性を持った暗号資産保全サービス
・ステーキング：量子耐性を持った暗号資産運用サービス
・ステーブルコイン：量子耐性を持った代替暗号資産発行サービス
| 代表者 |
杉浦 祥東京大学で博士号を取得後、ハーバード大学で博士研究員として量子物理学の研究に従事し、NTTリサーチで主任研究員としてMITと共同研究を行い、合計13年以上の研究生活を送ってきました。徐々に大きくなってきたのが、最先端の研究を社会課題の解決に役立てたいという情熱です。その実現のため、Blocq株式会社を設立し、量子コンピュータ技術を用いたセキュリティの開発に専念しています。量子コンピュータの力をレバレッジし、社会インフラを最高レベルのセキュリティで保護することを目指しています。 |
|---|---|
| 主な実績 | StatPhys27 Best Poster Award, Jul. 2019 第5回日本学術振興会育志賞, Mar. 2015 (天皇陛下の創設した賞) 東京大学理学部奨励賞, Mar. 2015 第8回日本物理学会若手奨励賞, Mar. 2014 第17回アジア太平洋数学オリンピック銅賞, Mar. 2005 |
| 子供の頃の夢 | 子供の頃の夢は科学者になってノーベル賞を取ることでした。そのまま本当に科学者になりましたが、大人になるにつれてもっと大きな夢を見つけました。それは科学者としての知識を用いて社会を変えることです。それに挑戦できている事を嬉しく思っています。 |
| 影響を受けたヒト、モノ、コト | ヒト「JohnとSophie」 モノ「AlphaGo」 コト「初めて暗号資産を購入した年に大規模なハッキングが起こったこと」 |
| 起業したきっかけ、成し遂げたい目標、創りたい世界 | 私が起業を志すきっかけは、2018年に初めて手に入れた暗号資産の経験からです。当時、暗号資産取引所がハッキングされ、非常に不安な思いをしました。この経験を通じて、暗号資産の脆弱性とサイバーセキュリティの重要性に気づきました。量子コンピュータの研究者として、この脆弱性に対処するためにBlocqを創業しました。 私の目標は、量子コンピュータを用いた量子暗号技術を開発し、デジタル資産を守ることです。量子コンピュータは非常に高速な計算能力を持ち、理論的には素晴らしい技術です。しかし、その強力な計算力ゆえに既存の通信暗号を解読できてしまいます。量子暗号技術は、従来の暗号技術を超えるセキュリティを提供し、サイバー攻撃から情報を守る唯一の手段です。 私たちの会社では、量子暗号技術を用いた新しいセキュリティ技術を開発しています。これにより、暗号資産をはじめとするデジタル資産を量子コンピュータによる攻撃から守ることができます。また、この技術は暗号資産だけでなく、オンラインバンキングや電子商取引、そして国家レベルの機密情報の保護に応用することができます。 私が創りたい世界は、日常の全ての通信が最高のセキュリティ技術で守られている世界です。すべてのユーザーが安心してデジタルサービスを利用できるよう、最新で最先端のセキュリティ技術を提供し続けることを目指しています。将来的に、私たちの技術が広範な分野で活用され、セキュリティの向上に貢献することを期待しています。 |
