STARTUP LEAGUE

株式会社MarineSL 2023

(兵庫県・神戸市)

MarineSLは海運業、造船業、舶用工業を主として構成されている海事クラスターの課題解決に特化したスタートアップ企業です。海事クラスターの課題と一口にいっても様々なニッチ課題が複合的に重なりあっているため、一つのソリューションで課題解決を行うことは容易ではありません。
そこでMarineSLは「デジタルなカルチャーを共に創る」をミッションに掲げ、舶用機器メーカー向け部品需要予測・営業支援システム「Si-Trax」の開発を皮切りに、各ニッチ課題に直面している既存企業と共創しながら、次々とデジタル領域のサービスを生み出すことを目指しています。

Technology & Service技術・サービスに関する解説

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舶用機器メーカー向けプロダクト「Si-Trax」展開の先に見据える、国内海事クラスターの未来とは

<スタートアップ解説員の「ココに注目!」>

・2022年に設立された海事産業のデジタル化を推進するスタートアップです。兵庫版シビックテック推進事業や高度エンジニア発掘・育成プログラム「STAND OUT」にも採択されるなど、事業ポテンシャルの高さにより各所から注目を集めています。
・同社の開発した舶用機器メーカー向け部品需要予測・営業支援システム「Si-Trax」は、すでに複数の企業に導入されています。独自開発のアルゴリズムをベースに船の機器・部品の稼働率や消耗具合を見える化することにより、導入メーカーのデータに基づいた意思決定や効率的な営業活動に貢献するなど、今後のさらなる成長・拡大が期待できるプロダクトです。
・舶用機器メーカー向けのプロダクト開発で得たノウハウ、さらには船舶運航・機器メンテナンス・売買履歴など、膨大な保有データを強みに、海運業や造船業向けのソリューションも視野に入れているとのこと。日本の海事クラスターを変革するイノベーターとしての可能性を感じます!

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Innovation株式会社MarineSLが目指すイノベーション

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舶用機器管理の省力化・高付加価値化を目的としたデータプラットフォーム開発

舶用機器メーカーは船舶の航行で消耗した機器の部品販売により、利益を創出している。しかし、船舶の稼働状況は通信環境の問題や各種センサーなどが高額であることから遠隔で取得することが難しく、営業活動において適切なタイミングで有益な提案をメーカーから行うことが難しい状況であった。この課題を解決するために、弊社では安価かつ網羅的に取得できる船舶の位置情報に着目し、船舶の稼働状況から部品の劣化状況を推定するアルゴリズムを構築している。特に本研究開発では船舶から取得した実データを教師データとし、機械学習によって舶用機器の劣化度合いを算出するアルゴリズムを強化することで、機器メーカーの営業活動の支援を目指す。

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Representative 代表者紹介

代表者 画像 福島 健太
京都大学農学部資源生物科学科を卒業後、都市銀行、システム開発会社、国立大学研究員を経て、暗号資産・ブロックチェーンのR&Dに特化したスタートアップを起業し、欧州へ移住。 同社の全株式を2018年末に上場企業へ売却後、同企業内で新規事業開発に従事。 同社退職後、2021年から舶用機器メーカー向け部品需要予測・営業支援システムのPoCを開始し、2022年2月に株式会社MarineSLとして法人化。代表取締役に就任。
主な実績 2023年 ICTスタートアップリーグに参加
2022年 高度エンジニア発掘・育成プログラム「STAND OUT」に採択
2022年 Ikeuchi Lab – Startup Program in Hokkaidoに参加
2022年 兵庫版シビックテック推進事業に採択
子供の頃の夢 小学生の頃は、NHKの「地球・ふしぎ大自然」などを見て、自分には想像もつかない全く別の世界のことを探求・解明するような仕事をしたいと考えていた。それがいつしか「海」への漠然とした憧れに変わり、何らかの形で海と関わりたいと思うようになった。
影響を受けたヒト、モノ、コト ヒト「茨木のり子」
モノ「The Holstee Manifesto」
コト「リーマン・ショック」
起業したきっかけ、成し遂げたい目標、創りたい世界 高校の頃から海に対する漠然とした憧れや畏敬の念があり、大学時代は海洋生物の研究を行っていたが、何をするにも国や大学からの予算に縛られる現実を目の当たりにし、その対極にあるビジネスの世界に関心を持つようになった。その頃は起業に対する具体的なイメージを持っておらず、民間企業に新卒で入社したが、複数回転職を繰り返すうちに、理想の職場は自分でつくるしかないという思いが強くなり、一度目の起業をするに至った。その当時は、知識も経験もなく、若さと勢いだけが取り柄であり、「自分たちがどのようなインパクトを残せるか」ということに囚われていたように思うが、その後、大企業に買収され、認識が変わった。吸収合併の過程で再び社員となり、様々な部署と関わるようになったが、その際、改めて大企業の持つリソースやポテンシャルの大きさを感じることとなり、それを開花させることの意義や重要性について深く考えるようになった。良い意味で「イノベーション=ゼロイチ」という先入観がなくなったとも言える。
そのため、今回の起業においては、いかに多くの企業を巻き込み、その中の人材をエンパワーメントできるか、そしてその環境をいかに持続的に維持できるかということにこだわりたい。
具体的には、自ら率先してプロダクトを生み出していくと共に、スタートアップと既存企業の間で行われるアイデアや人材の交流を通じて、海事クラスターの各社が主体的にデジタル領域の事業を生み出すことのできる土壌づくりに貢献できればと考えている。

Basic Information 基本情報

会社名 株式会社MarineSL
代表者名 福島 健太
住所 兵庫県神戸市中央区江戸町104江戸町104ビル502号
公式サイト、SNS 公式サイト
設立日 2022年2月1日

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