STARTUP LEAGUE

那珂 慎二 20232024

(北海道・札幌市)

聴覚障害者向けのサービスを提供したく、「signers(サイナーズ)」という名称で法人設立の準備を進めています。わたしは以前、聴覚障害者団体で勤務していました。また、妻はまったく耳が聞こえない全聾で、普段は手話で会話をしています。また、友人も聞こえない方が多く、日常的に彼らの悩みや苦しみを目にしてきました。サイナーズは「『この想い、伝えたい』の技術を世界に」をビジョンとして、聴覚障害当事者の声を取り入れつつ、意思疎通や情報保障に必要なサービスを全世界に向けて発信していきます。また、今後はできる限り当事者自身にも開発・運営に携わっていただき、必要なサービスを共に作り上げていきたいと考えています。

New Information新着情報

Technology & Service技術・サービスに関する解説

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手話映像と字幕を同時に投影できるARグラス型補聴器を開発し、聴覚障害者や手話通訳者を取り巻く課題の解決を目指す

<スタートアップ解説員の「ココに注目!」>

・2024年に法人化予定のフレッシュなスタートアップですが、代表者の那珂慎二氏は、札幌市主催の高度エンジニア発掘・育成プログラム 「STAND OUT 2022」でオーディエンス賞、総務省・経済産業省主催「NoMaps Dream Pitch 2023」で優秀賞・特別賞、一般財団法人品川ビジネスクラブ主催・品川区共催「第14回ビジネス創造コンテスト」で最優秀賞・グローバルビジネス賞・ATR賞を受賞されています!
・同社が開発を目指す「補聴グラス」は、シースルー型ARグラスに遠隔手話通訳映像や字幕を投影する新しい形態の補聴器。聴覚障害者自身の聴力や第一言語に合わせて手話通訳か字幕を選択し、リアルタイムで会話内容を変換・投影するデバイスです。
・まずは国内での提供・普及を目指していますが、字幕に関しては言語エンジンを載せ替えるだけで外国語の翻訳ができるため、グローバル展開も見据えているとのこと。日本のみならず世界中の聴覚障害者をサポートできる可能性もあり、多くの人々の注目を集めそうです!

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Innovation那珂 慎二が目指すイノベーション

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シースルー型ARグラスに遠隔手話通訳映像や字幕を投影する新しい形態の補聴器の開発

実は、聾者は補聴器をつけると生活音はある程度聞こえるようになりますが、人の会話は聞き取れません。
また、手話と音声言語は文法が全く異なり、筆談や文字起こしアプリを活用しても長文の理解は苦手な傾向にあります。
一方、中途失聴者は文章は得意ですが、文字起こしアプリ使用時は視線が画面に集中し、相手の表情や動きが見づらく、会話の意味を捉えにくくなります。
そこで考えたのが「補聴グラス」です。自身の聴力や第一言語に合わせて手話通訳か字幕を選択し、リアルタイムで会話内容を変換・投影します。
聴覚障害者がより豊かな情報を得るため、生活に必要な「音」は補聴器で、「声」は補聴グラスで『聴く』。
そんな世界を目指します。

この技術を知ってもらう

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Representative 代表者紹介

代表者 画像 那珂 慎二
北海道室蘭市出身。現在は北海道小樽市在住。聾者の妻と、犬1匹・猫5匹の大家族。趣味は旅行・ドライブ・ガジェット集め・温泉・釣り・グルメなど。手話が得意。プログラミング講師などをしながら、聴覚障害当事者向けサービスを提供する会社の起業準備中。
主な実績 2023年 ICTスタートアップリーグ参加
2023年 経済産業省・JETRO主催 始動 Next Innovator 2023 参加
2023年 総務省・経済産業省主催 NoMaps Dream Pitch 2023 優秀賞・特別賞(NEDO賞)受賞
2023年 札幌市主催 高度エンジニア発掘・育成プログラム STAND OUT 2022 オーディエンス賞 受賞
起業したきっかけ、成し遂げたい目標、創りたい世界 私の人生は少し変わっています。3歳からいわゆる「宗教2世」として育てられ、教育含め、あらゆる行動が過剰に制限されていました。幼稚園にも大学にも通えず、放課後や休日、また高校卒業後は布教活動に専念するよう教えられました。
15歳のときに手話に興味を持ち、本を買って独学しました。聾者の友人も見つけ、筆談だけでなく手話を用いる重要性を知りました。
26歳の時に戒律を理由に破門され、家族や友人とも一切連絡ができなくなりました。路頭に迷い職を転々とする中で、以前学んだ手話を生かした仕事をしたいと思い、聴覚障害者団体で勤務しました。
その後ご縁があり、2021年11月に「G's ACADEMY」という起業家・エンジニアを養成するスクールに入校します。高校時代にプログラミングに少し触れた程度で、開発経験は皆無で、起業など考えたこともありませんでしたが、幼少期から「人の役に立ちたい」という願いは強く、技術を学ぶうちに、社会課題を解決する会社の起業と、アプリ開発を目指すようになりました。
成し遂げたいのは、主に2点です。
1. 聴覚障害者が、望む場所・時間で自由に情報を得る方法を確立し、ずっと諦めてきた交流や学びの場に積極的に参加できるようにする
2. 手話通訳者の現在の待遇や活動範囲の制限などを是正し、働きやすい環境を整えることで、現在叫ばれている手話通訳者の不足問題を解消する
自らの悔しい過去の経験を大切にしつつ、聴覚障害を理由に満足に情報や学びの機会を得ることが困難な方々の課題を解決したいと願っています。

Basic Information 基本情報

代表者名 那珂 慎二
住所 北海道札幌市東区北8条東4丁目1-20 EZOHUB SAPPORO内
公式サイト、SNS 公式サイト
@shinmaro1008 | X (Twitter)
Facebook
受賞歴 2023年 札幌市主催 高度エンジニア発掘・育成プログラム STAND OUT 2022 オーディエンス賞 受賞
2023年 総務省・経済産業省主催 NoMaps Dream Pitch 2023 優秀賞・特別賞(NEDO賞)受賞
2023年 ICTスタートアップリーグ参加
2023年 経済産業省・JETRO主催 始動 Next Innovator 2023 参加

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