(神奈川県二宮町・宮崎県宮崎市)
「地方自治OS」のアップデートをコンセプトに、インパクト志向の意思決定を拡げるべく、コンサルティング・ワークショップ・デジタルツールの3つの手法で取り組むインパクトデザインカンパニー。民間から行政まで多様な事業のポジティブな社会的インパクトを可視化し、成果をうみだす思考と手法を「公共の智慧」として蓄積。データを政策立案にも活かし、全国1741の地方自治体において、成果志向の行政政策と金融手法を活用した地域課題解決への市民参画を促す「マイクロインパクトボンド(MIB)」という新たな社会技術に挑戦。課題先進国の日本だからこそ育めた「社会課題解決の智慧」を世界に届けることを目指しています。
地方自治体が民間に事業を委託する際に活用する成果連動型民間委託契約方式(PFS:Pay For Success)と呼ばれる仕組みに投資家からの資金提供を組み合わせた「ソーシャルインパクトボンド(SIB)」と呼ばれる既存の官民連携手法の抱える複数の課題を解決すべく、「マイクロインパクトボンド(MIB)」という新たなコンセプトと手法の研究に取り組む。具体的には、①社会的インパクトマネジメントツールの開発によるインパクト指標設計やインパクト評価コストの大幅な低減 ②デジタル債権の活用により小口化された債権を購入することでの市民参加の促進、の2つの社会技術の研究開発を実施。
代表者 |
桑原 憂貴 東日本大震災を契機に2013年に岩手県陸前高田市で起業。国産杉の家具開発に取り組んだのち、「ともにつくる」を楽しむ参加型リノベーションを事業化。2018年に財団を設立して全国展開。2022年に参加型リノベーション事業を譲渡。株式会社と財団法人の現場経験から、事業の社会的インパクトを可視化する必要性を感じインパクトマネジメントツール「パーパスボード」の開発に着手。2023年2月に「公共の力をともに革新しよう」をコンセプトに&PUBLIC(アンドパブリック)株式会社を創業。 |
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主な実績 | 2024年 ICTスタートアップリーグ参加 |
子供の頃の夢 | 野球少年だった小学生時代の夢は「プロ野球選手」。成長するにつれて国際協力の仕事に就きたいという想いに変わっていきました。大学時代に図書館でたまたま手にした本「ムハマド・ユヌス自伝-貧困なき世界をめざす銀行家」が現在にも繋がっています。 |
影響を受けたヒト、モノ、コト | ヒト「河井継之助|ムハマド・ユヌス|サティシュクマール」 モノ「飛行機」 コト「東日本大震災のあと、地域に根ざして試行錯誤する全国各地の実践者の皆さんと出会う機会が多くなり、そこで触れた多様な考え方や価値観が今の自分を作っているように感じます」 |
起業したきっかけ、成し遂げたい目標、創りたい世界 | &PUBLICでめざしていること「地方自治OSのアップデート」です。具体的には、自治の意識を高め、お金の流れを成果志向に変えることを成し遂げたいと考えています。いま全国1741の地方自治体における政策立案の現場は、「多様化する地域課題」「増やしにくい職員数」「社会保障費等による財政危機」「求められる説明責任」など、非常に高度化・複雑化しています。一方で、地方自治体の年間支出は約100兆円。GDPの1割に匹敵する巨大な影響力をもつステークホルダーでもあります。成果志向への転換を成し遂げる手法としては、すでに「ソーシャルインパクトボンド(SIB)」という官民連携手法が推進されてきましたが、SIBは評価機関など関係者が多数になることでの事業構築コストの大きさ、社会課題を解決できる事業者の確保、成果指標設定の難易度等から国内では十分に拡がっていません。だからこそ、私たちは、インパクトマネジメントツールを開発し活用することで間接コストを極限まで下げ、地域課題解決に市民が小口投資で参画できる仕組みを社会に実装します。国内外で加速する社会的インパクト開示に関する潮流に乗りながら、ツールに蓄積される全国各地の多様な社会課題解決の知恵を、暮らしを支える行政施策の現場で活かせるようにする。未来のこどもたちに胸をはってバトンを渡せるよう、課題解決力の高いインパクト志向の行政と自治意識を持った市民による共創の社会基盤を実現にしたいと考えています。 |
会社名 | アンドパブリック株式会社 |
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代表者名 | 桑原 憂貴 |
住所 | 神奈川県中郡二宮町二宮212栄ビル305|宮崎県宮崎市橘通東3丁目5-33 鈴木ビル |
公式サイト、SNS |
Facebook @kuwabarayuki_ | X (Twitter) note |
設立日 | 2023年2月1日 |
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