STARTUP LEAGUE

河合 大介

(東京都・品川区)

部署間がサイロ化されたレガシーな製造業の、非効率なモノづくりの開発現場を変えるエンタープライズ向けSaaSです。製造業のだれもが実施するプロセスの『試験計画・依頼』を起点にし、がんばらなくても情報管理ができるような、一気通貫のプラットフォームを提供します。従来のドキュメントに結果をまとめて情報共有するといった管理コストのかかる手段ではなく、日常的に開いて使用する現場ファーストなプロダクトです。

Technology & Service技術・サービスに関する解説

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製造業における「試験」工程にフォーカスしたSaaSを開発ーー解決したい課題と描く未来とは?

<スタートアップ解説員の「ココに注目!」>

・トヨタ、デンソーと日本を代表する大企業で、エンジニアとしてキャリアを積んできた河合氏は、そのリアルな現場の課題感から、新たなサービスの開発に着手。それが、製造業にターゲットを絞り、業界特化型の知見共有プラットフォーム×いつものワークフローを活用したSaaS『arxive』です。大規模言語モデルを用いた検索機能を実装することで、製造業における属人化しがちな情報の検索と共有をシームレスに行えるツールとなります。
・近年、日本の製造業はグローバルでのプレゼンスが大きく低下しています。その理由は様々ありますが、DX化の遅れも大きな要因の1つでしょう。DXというと製造現場に着目される傾向がありますが、河合氏のサービスはモノづくりの開発特有の「試験」というフローを起点にDXを目指すものです。そうした点に大きな特色が感じられます。

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Innovation河合 大介が目指すイノベーション

開発現場の知のシェアリングを促進する一気通貫のプラットフォーム

モノづくりの開発特有の試験というフローを起点にした、負荷なく情報が共有できるソフトウェア開発します。製造業にターゲットを絞った業界特化型の知見共有プラットフォーム×いつものワークフローを活用したSaaSです。一般的な製造業の情報管理はドキュメント型で、社内Wikiのように情報を一元管理が可能な一方、ドキュメント作成のインセンティブが無く、情報共有コストが高いのが課題です。そこで、情報検索・試験業務管理・報告・リソース管理をひとつで完結させ、大規模言語モデルを活用することで情報の検索と共有をシームレスにし、創造性あふれる開発現場と日本のモノづくりの競争力向上を本研究により実現させます。

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Representative 代表者紹介

代表者 画像 河合 大介
大企業xベンチャー企業、モノづくりxコトづくり、ハードウェアxソフトウェア。デンソー・トヨタで計7年間、世界のクルマの排ガスをきれいにしつつ、限りある貴金属の省資源化に貢献するセラミック製品の設計・開発を担当。要素技術開発から詳細設計、量産移行まで一貫して経験。
シード期スタートアップで1年間、大企業とのオープンイノベーション・アライアンスの構築、新規事業開発、エンタープライズ営業、マーケティング、広報、システム要件定義・開発まで幅広く担当。
主な実績 2023年9月 「五反田バレーアクセレーションプログラム2023」に採択
2023年8月 「Aichi-Startup ビジネスプランコンテスト 2023」の最終選考者に選出
子供の頃の夢 家業の「屋根瓦」の製造と、屋根を守るしごと
影響を受けたヒト、モノ、コト ヒト「マハトマ・ガンディー、吉田松陰」
モノ「セラミック」
コト「水の電気分解、世界20ヵ国の周遊経験」
起業したきっかけ、成し遂げたい目標、創りたい世界 起業を志したきっかけは2つあり、いずれも大企業からスタートアップに越境したことです。1つ目は、開発現場には一気通貫で使えるSaaSがないことに気が付いたためです。BtoBの無形商材の営業を担当し、SFAツールを初めて触りました。営業やマーケティングの世界では、SFAやCRM、MA等多くのSaaSが導入されて効率化されている一方、製造業の開発現場では、オンプレミスでレガシーなシステムが横行する環境であることに大きな違和感を覚えました。データがバラバラに保管されている現状のままでは大規模言語モデルも有効活用できないと、強い危機感を持っています。2つ目は、シード期スタートアップに所属し、CEOやスタートアップエコシステムの熱量に触れ、自分も事業を創る主体者としてこの熱量を更に高めたいと強く考えるようになったためです。社会を変えていく大きなビジョンを掲げ、全力で事業(コト)に向かいたいと考えています。
成し遂げたい目標としては、日本のモノづくりの現場を活性化させ、社会課題を解決する製造業の成長を促す存在になることです。さらには日本の製造業の世界でのプレゼンスを復興させ、時価総額ランキング上位100位以内に入る企業を増やしていきたいです。
創りたい世界は、人と人、人と情報が有機的に、なめらかにつながり、創造的な活動に集中できる世界。アナログで暗黙知が多く、分断されがちなモノづくりの製造業の現場を変えていきたいです。

Basic Information 基本情報

代表者名 河合 大介
住所 東京都品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア 3・4階 品川産業支援交流施設SHIP
公式サイト、SNS Facebook
設立日 活動開始日:2023年7月

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